トラディショナルそうで絶妙にオリジナリティがあり可愛らしいルックスですが、指板にポジションマークがなく精悍さもあり、バランスの良い設計だと思います。

特にネックの虎杢や縦に入った杢目(名前が分かりませんでした)はプレイヤーから見えるところにしっかりまとまっているので、演奏中に非常に良い気分になれます。
杢目が良い個体はSandbergでは珍しいらしいです。


音はEQフラットでベース単体だと少し物足りないよう気がしますが、物足りないのはバンドに入る時に不要な帯域がちゃんとカットされているからだと思います。バンドに入ると本当にちょうど良いところにだけ音を提供してくれるような楽器です。
また、EQのベースを上げればしっかり迫力が出て、かつ邪魔にならない範囲の調整ができます。

高域は澄んでいるのにジャリジャリしている感じががクセになるとともに、バンドの演奏にドライブ感を与えてくれます。
EQをブーストしても耳に痛い音は出ず、カットするとトーンのような感じで使えます。


さらに0フレットも装備されています。

プレイヤーの意思に完全に従った音を出せる楽器だと思います。

テンション感は強くなく、かと言って緩くはないので弾きやすいです。


イシバシ楽器さんの商品説明がとてもうまく表しているので転載させていただきます。

太くてナチュラルな、芯のある音を出せるベースとして有名なドイツの人気ブランド「Sandberg」のアクティブベースです。
大きな特徴は、「パッシブ状態でバランス良く鳴る」こと。
楽器本体の生鳴りを生かしたサウンドはパッシブのベースとしても勝負できる、ヴィンテージライクなニュアンスを感じさせる非常にナチュラルなサウンドです。
最近のベースサウンドに耳が慣れた方には少し物足りなく聴こえると思いますが、いざバンドアンサンブルに混ざった時にはその音抜けを実感できるでしょう。
音に拘りつつも、一味違ったベースをお探しの方におススメできる一本です。