◆作品について─────────────

アンソニー・ヴァン・ダイク（1599–1641）は、フランドル出身の画家で、バロック期のヨーロッパ肖像画に大きな影響を与えた存在。
若くして天才と称され、ルーベンスの工房で腕を磨いたのち、イタリアに渡りティツィアーノやヴェロネーゼらの作風を研究し、柔らかい色彩と洗練された構図を習得した。
特に人物の気品や内面性を引き出す技法に秀で、理想化された優雅な肖像画で知られる。

1620年代後半からイングランドに拠点を移し、チャールズ1世に仕えて宮廷画家として活躍。
王族や貴族を描いた肖像画では、威厳と親しみやすさを絶妙に両立させ、当時の貴族社会の理想像を視覚化した。
全身像や騎馬像をはじめとする多様な構図に挑戦し、特に人物の立ち姿におけるエレガンスは後世の画家に深く影響を与えた。

彼のスタイルはイギリス肖像画の基本様式となり、ゲインズバラやレイノルズら18世紀の巨匠たちにも強く受け継がれていく。
その一方で、宗教画や神話画でも力を発揮し、物語性と人物描写を融合させた表現も評価されている。

わずか42歳という若さで病に倒れるが、彼が確立した肖像画の理想は、バロック以降のヨーロッパ絵画において不動の地位を築いた。


アンソニー・ヴァン・ダイク（Anthony van Dyck）『十字架を背負うキリスト』をアートポスター化
高級感があり落ち着いたマット用紙を採用


※フレーム付きすぐに飾れます※


◆作品サイズ───────────────

A3サイズ（42cm×29.7㎝）


◆【製品に関する注意点】─────────
・色褪せの原因となりますので直射日光が当たる場所での保管は避けてください
・高温になる環境での使用は避けてください
・液晶や閲覧環境によって商品ページ画像のお色味も変化いたしますのでご留意ください
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