◆作品について─────────────

上村松園　「春芳」　美人画ポスター　A3　マット　その21　【フレーム付】《JP》

◆上村松園（うえむら しょうえん、1875年4月23日 - 1949年8月27日）は、明治から昭和にかけて活躍した日本画家です。本名は上村津禰（うえむら つね）。

・京都に生まれ育ち、幼い頃から絵画に才能を発揮しました。12歳で京都府画学校に入学し、鈴木松年に師事。その後、幸野楳嶺、竹内栖鳳といった大家にも学びました。
・美人画を得意とし、気品あふれる女性像を描き続けました。写実的な描写の中に、内面からにじみ出るような美しさを表現する作風は、多くの人々を魅了しました。
・1948年には、女性として初めて文化勲章を受章。近代日本画壇を代表する画家として、その名を深く刻みました。

●特徴
1. 気品と内面性を宿す美人画:
品格のある女性像: 松園の描く女性は、単なる美しさだけでなく、内面から溢れるような気品と静謐さをたたえています。華やかさや色香を強調するのではなく、凛とした佇まいや、ふとした表情の中に、その人物の持つ知性や教養、奥ゆかしさといった内面性を感じさせます。
抑制された色彩と繊細な描写: 派手な色彩は避けられ、落ち着いた色調でまとめられています。着物の柄や髪の質感、肌の透明感など、細部にまで神経の行き届いた丁寧な描写が、作品に深みとリアリティを与えています。
物語性を感じさせる構図: 何気ない日常の一場面を切り取ったような構図でありながら、その背景や人物の視線、手の動きなどから、見る人の想像力を掻き立てる物語性を感じさせます。

2. 女性の心理描写の巧みさ:
感情の機微を捉える: 松園は、女性の持つ複雑な感情や心の動きを、的確に捉え、繊細に表現しました。喜びや悲しみといった単純な感情だけでなく、ためらい、憂い、決意など、言葉にならない微妙な感情を、表情や仕草を通して伝えます。
母性愛の表現: 特に、母と子の情愛を描いた作品は、温かく深い愛情に満ち溢れています。慈愛に満ちた母親の眼差しや、それに甘える子供の姿は、見る者の心を打つ力を持っています。

3. 写実性と理想美の融合:
徹底した写生に基づく描写: 松園は、徹底した写生に基づいた確かな描写力を持っていました。着物の柄や髪の毛一本に至るまで、細部にこだわり、リアリティを追求しています。
内面性を反映した理想美: しかし、単なる写実に留まらず、写生を通して得たものを咀嚼し、内面から輝き出るような理想の女性像を描き出しています。それは、単に外見的な美しさだけでなく、精神性や品格を含んだ、松園独自の美意識に基づいています。

4. 歴史や文学への深い理解:
古典文学や能からの題材: 松園の作品には、能の演目や古典文学を題材にしたものが多く見られます。これらの作品では、登場人物の心情や物語の背景を深く理解し、それを的確に表現しています。
時代考証に基づいた正確な描写: 衣装や調度品など、時代考証に基づいた正確な描写も、作品のリアリティを高める要素となっています。


◆作品サイズ───────────────

A3サイズ（42.0cm×29.7㎝）

◆【製品に関する注意点】─────────
・色褪せの原因となりますので直射日光が当たる場所での保管は避けてください
・高温になる環境での使用は避けてください
・液晶や閲覧環境によって商品ページ画像のお色味も変化いたしますのでご留意ください
─────────────────────

#上村松園
#日本画
#人物画
#大正
#明治
#昭和
#美人画