奥西賀男　「オリエンタルポピー」 油彩8号　表面サイン　裏面に題名・署名　東京藝大卒　師：小磯良平　

□神秘的、エキセントリックな花の絵です。背景にヨーロッパの建物とカーテンを配して構成や配色のバランスが整えています。オリエンタルポピーと言うことからも、麻薬的な意味を隠しているのかもしれません。ブルーの花台とお皿によって赤色との対比が絶妙です。特に下に落ちた2つの花びらに注目してください。右下にはが楽譜と横笛が赤い縞模様のテーブルクロスに置かれています。これも何か暗示的な意味があるのでしょうか？
センスの良さが全体に上品な雰囲気を与えていますが、その中で赤の花びらの印象が一層映えています。

□ 「美術市場」2016年掲載 評価額 1号 8万円 デパート価格64万円+消費税　
「美術市場」は、「美術年鑑」とは異なります。それは本人希望の価格ではなく、実際の市場の価格が記されています。
2025年9月17日から23日まで名古屋栄三越にて、奥西氏の油絵展が催され作家本人が在籍されました。その時
画家本人にお聞きしました。15年ほど前にイギリス　バースにて描いたものであるとの事でした。

□作家：1945年岐阜県生まれ。1970年に東京芸術大学絵画科油画科（小磯教室）を卒業後、1974年に渡仏。パリ国立美術大学でピエール・マンティーに師事。1989年には絵本『海の中のぞいた』を作成し、1991年に東京セントラル美術館油画大賞展に招待出品。
以降、現美展に毎年出品。個展多数開催。

□作品サイズ：45.5cm×37.9cm F8
□額装サイズ：64.7cm×57.3cm
□作品状態：良好
□額装状態：左下後ろ破損少有り　最後の写真をご覧ください
黄袋と専用箱が付いていますが、箱は痛んでいます。