正絹のオフホワイトの長襦袢で生地は五越平絽です。
最近では、カジュアルな着物にも合わせる方が増えているようです。
5月下旬からは、紗や絽の小紋、そして、訪問着、付下げなどのフォーマルな場面でも使用されることが多いようです。
推測ですが、産地は新潟県の五泉市または京都の丹後だと思います。
からみ目の間に平織や斜文織を織ったものを絽といい、代表的なものに平絽と駒絽があります。
ヨコ糸のことを 越 とい言い、五越平絽は五本平絽ともいいます。
からみ目の次に五本のヨコ糸を平織でタテ糸がとおります。(写真8,9枚目、USBマイクロスコープ・最大250倍・デジタル顕微鏡を使用しています)
平絽と駒絽の違いですが、平絽はタテ・ヨコ糸に撚りがかかっていない平糸を用い、駒絽は駒撚糸を使います。
出品します絽の襦袢は平絽に近い生地ですが、甘い撚りをかけた糸を使用しています。
そのため平絽の持つ光沢と駒絽の持つシャリ感を備え、サラッとした手触りと涼しさをもたらしてくれると思います。
平絽の持つ羽二重のようにしなやかさは、ちょっと肌にまとわりつく感じがあるのですが、そのまとわり付く感じを、甘い撚糸を入れることで抑えてくれているようです。
さらっとして着心地の良さそうな絽の襦袢です、一応、半衿が付いていますので直ぐにでもお召しになれます。
細かいことを気にされない方でしたら、お買い得ですよ。
夏の着物に最適です。
奈良そごうのタグを右衿に付けています。古いものですね。
有名百貨店の誂え品で商品、仕立てともよくできています。
セは袋縫い。
丁寧な手縫いの仕立てです。
寸法(単位cm)
長襦袢丈(背)120 裄 62 袖巾31.5 袖丈48.5 後巾30.5 前巾26
腰揚げは20㎝(10×2)程取っています。
右前袖に薄いシミ汚れがあります。(写真1~4枚目)
右後身頃の揚げの上にシミ汚れがあります。(写真5,6枚目)
シミ、汚れ等は出来る限りチェックしておりますが、見落としのある場合もございます。
ご理解の程、お願いいたします。
デジカメの画像です。カメラやスマホそしてパソコン等によって、色の違いがでることがありますので、ご了承下さい。
撮影に使用しましたマジックベルトは今回の出品物に含まれていません。