花の香りを運んだ航空機――ATR 42-300「EC-KAI」の物語
1989年6月、アメリカ・シモンズ航空に初めて納入されたATR 42-300(製造番号141、当時の登録番号N431MQ)。これは、アメリカの航空会社に引き渡された初めてのATR 42型機でした。ATR 42は、エアバスとイタリアのレオナルド社による共同開発のターボプロップ機で、地域路線向けに開発された信頼性と効率性の高い短距離旅客機です。
この機体はその後、プエルトリコのエグゼクティブ航空(N141AE)やアメリカン・イーグル航空を経て、2004年に貨物型ATR 42-300Fへ改造され、FedEx Expressによって貨物専用機として使用されることになります。
2007年にはスペインのSwiftairに引き渡され、「EC-KAI」として再登録されました。晩年、この機体はスペイン国内外で花の輸送に使用され、その香りが機内に残っていたとも言われています。
EC-KAIは、長年にわたり旅客・貨物輸送の現場で活躍してきた歴史ある機体。引退後もそのストーリーは終わることなく、Aviationtagによってアップサイクルされ、機体の一部は個性的なキーホルダーやコレクションアイテムとして生まれ変わりました。
この小さなアイテムには、何千キロもの空を飛び、多くの人やモノ、そして「香り」を運んだ歴史が詰まっています。あなたも、空を飛んだ本物の一部を手にしてみませんか?
製造会社ドイツAviationtag
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