古伊万里の中でも最高級品とされている鍋島焼の老松紋中皿です。鍋島焼は、肥前鍋島藩(佐賀県)が将軍家への献上や大名家への贈答を目的として、採算性を度外視して製作した古伊万里の最高峰とされる磁器です。本品は、「老松紋」と呼ばれる意匠化された豪快な大松が染付で描かれています。力強く枝を伸ばす老松は生命力に溢れ、1年を通じて緑を保ち、樹齢数千年の不老長寿を現しています。古来、不変の真理を現す吉祥紋とされてきました。江戸時代の天明〜寛政期(1780年頃)のものです。辺縁に小さな直しがありますが、本品の魅力を損なうものではありません。お好きな方、如何でしょうか?