コレクション整理での出品です。
滅多に出回ることのない山本社中江戸の里神楽の練習用の神楽面になります。恐らく荒神や榊鬼のような鬼神面かと思われます。
こちらの面は神事としての神楽に用いる物ではなく、神楽団が舞の稽古をする際に使用する面になります。そのため、中々表に出てくることがない珍しい御品です。山本社中の関係者を介して運良く手に入れました。
骨董市などでは実際に神事に使用された面や飾り面などは目にしますが、こういった稽古面は見たことがありません。
髭には人毛が使用されております。
山本社中の「江戸の里神楽」は、初代の山本権律師弘信が室町時代初期の応安6年(1373年)に創始したといわれています。
山本家の近くにあった国安神杜で神楽を舞ったのが始まりと言われ、『江戸名所図会』(天保7年刊)には、国安神社と仮殿・社人の建物が描かれ、この仮殿として描かれた建物が、祈祷殿としての機能をもち、諸事の祈祷や神楽を舞う場所として使われたのではないかと考えられます。
実際に使用されていた神楽面ですので、多少の使用感や傷汚れがございます。写真をよくご覧になり、ノークレームノーリターンを御理解頂いた上で御購入下さい。