信州松代焼の大徳利です。松代焼は江戸時代後期から明治時代、大正時代に、信州の北信地方で盛んに焼かれた焼物です。初めは松代藩真田家が藩の財政を立て直すために始めた産業で、最盛期には松代町を中心に20数基の窯が作陶を続け、北信地方の一大産業となりましたが、鉄道の発達と共に次第に廃業に追い込まれ、昭和の初期には、全ての窯が火を落としました。この作品は、松代焼最長命の窯と言われる代官町窯の作品と思われます。時代は明治時代頃の作品と思われ、高台内にも釉薬がしっかり掛かり、丁寧な仕事です。口周りに小さな当が有りますが状態は良好です。サイズは口径4センチ、底径9センチ、胴回り56センチ、高さ30センチです。丁寧に梱包して発送致します。