朝日新聞社が季節刊で発売していた「世界の鉄道」の創刊20周年記念として1980年発売。それまでの20年間の日本の鉄道車両の歩みを貴重な新聞社ならではの写真資料と解説で綴った記録写真本。
昭和40年代の国鉄や私鉄を飾った車両の数々。
個性に富んだ大手私鉄の車両たち、ローカル私鉄でバリバリ現役で働く車両、この当時に廃止が相次いだローカル私鉄や森林鉄道、SLの終焉、市電の廃止、各大都市で次々に開通した地下鉄や、国鉄清算前の駆け込み新規開業路線などなど。
今なお現在も活躍している車両は少なくなりましたが、名車と言われた車両たちがデビューした頃家、懐かしの廃止施設などをニュース形式で読み進めることのできる1冊。
レアな鉄道としては、木曽森林鉄道や、この時代に廃止になったことにされてしまっている屋久島森林鉄道、淡路交通廃止時の写真や、中国で発見された旧南満州鉄道のSLパシナのレポート、そして現在全廃に向けて着々と進行中の、キハ40型ディーゼル機関車がこの時代に新車としてデビューしたときの初々しい姿など、興味深い写真が満載。
鉄道車両だけでなく駅弁や記念切符などについても解説。当時の新車ブルーリボン賞、ローレル賞車両、そして新聞社ならではのスクープ記事や鉄道事故の報道写真はさすが「世界の鉄道」だけのことがあります。
巻末には「私鉄要覧」「新車諸元表」などのデータ類を収載。
1980年 朝日新聞社発行 B5変形版 188ページ 定価1600円
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