ヨーロッパヴィンテージの代表的なアイテムであるモールスキンジャケット。
襤褸とも呼べるほど丁寧に着こまれた、使用感の強い一着になります。
どれ程まで着込んだら、このようなエイジングができるのか。
その色味はブルーというより水色のようなグレーのような。
比較的きれいな内側の生地と比べると、その退色具合がはっきりと分かります。
都内の古着屋で購入時、ポケットに藁のようなものが入っていたので、
おそらく農作業をする際に着られていたのではないかと推察します。
遠く離れたヨーロッパの地で毎日毎日畑を耕す男性。
太陽の光を浴び、腕まくりをして額の汗をぬぐう。
袖に残った日焼けのシワを見るたびに、まるで絵画のような情景が目に浮かびます。
レーベルは有名な"Adolphe Lafont"。
50~60年代頃のものと思われる赤いタグが内ポケットにつきます。
年代はそこまで深くないものの、全体に広がる生地のフェード感、前立て部分や袖口の粗目のリペアなど、かつて作業着として着られていたリアル感が至るところに見られ、ヴィンテージを身に纏う悦びが感じられます。
サイズは52で、体の大きい方もゆとりを持って着られると思います。
ボタンはすべてオリジナルと思われますが、詳細は不明です。
ダメージは多々ありますが、丁寧に着こまれているため、
古着慣れしている方ならまだまだ着用可能なレベルです。
以下の点にダメージがあります。写真でご確認ください。
・袖口
元はボタンなどがあったモデルと思われますが、こちらにはボタンホールなどもありません。
以前の使用者が袖口を切り落とし、縫い合わせたと思われます。
袖丈が短くなっている感じはありませんが、実寸を参照ください。
また一部生地が弱くなって破れかかっている箇所があります。
・ポケット
左右どちらも隅の方に破れがあります。
また右胸ポケット付近に茶色いシミのようなものがあります。
シミに関しては、背面にもいくつか見られます。
年代の深い襤褸アイテムは生地が薄く、着脱に気を遣うものが多いですが、こちらのアイテムはまだまだ生地は丈夫で、しっかり服として着られます。
モールスキンジャケットをすでにお持ちの方にもおすすめな一着です。
サイズ表記52
身幅:59
着丈:67
肩幅:49
袖丈:57
※着用モデル170センチ、65キロ