50年以上前に祖母が針生清司氏の個展に行った際に、非売品だったものを、なんとかお願いして直接ご本人から譲り受けたものとの事。
針生清司は現代の名工に選ばれた鍛金師。
日本に存在する【宥座之器】を制作したのはほぼ全て針生清司氏との事。
宥座之器は、孔子の教訓にある「中庸」の教えを誰にもわかるようにつくられた器です。皇帝も座右において自戒としたそうです。内側に水を貯める訳ですが、不足していると傾き、丁度良ければ見事に立ち、多過ぎれば覆るという器。
古来より伝わる文献に記録はあるものの、実物は現存しないものだったものを、針生清司氏が現代に再現したもの。
それだけ制作には高度な技術が必要で、その技術がふんだんに生かされて制作した壺が、この壺になります。
種類···壺
主な素材···銅