寺田楽器の創業者の寺田彦蔵氏は、愛知県に工房を構えながら、三河の徳川家康のように、密かに甲斐の武田信玄を私淑して、信玄の旗印である、「風林火山」のシリーズでいつかギターを製作しようと決意していたようです。それで、1965年を過ぎた頃から、クラシックギター「風林火山」シリーズとして製作を開始したようです。また、ギターのグレードと価格は、風、林、火、山の「風」が最高グレードになっており、「林」は2番目グレードにあたり、寺田彦蔵氏の手工ギターとして現在でも優れた出来栄えを誇っています。
また、出品のギター「林」は、当時の贅沢な材料を使って製作されており、トップは、杢目の詰まったスプルース、サイドとバックは、木目が鮮やかで美しいメープル、ネックは、硬く堅牢なマホガニー、指板は縞目が美しい縞黒檀、ブリッジは、柾目のローズウッドで製作されているようです。杢目の引き締まったスプルースと硬いメープルの音響効果で、落ち着いた深い音色が響きます。
出品のギターは、記念すべき第1000号で、製作は、1967年11月と58年を経過しているにも拘らず、キズや打痕も少なく綺麗な良いコンディションを保っています。また、試奏用の弦を張りましたのですぐに試奏していただけます。
ギター愛好家の皆さまには、今や貴重となっている、寺田彦蔵氏の名作、武田信玄旗印シリーズ、手工品ギター、「林」記念すべき、第1000号をどうぞよろしくお願いします。
全長:98.5センチ
弦長:64.7センチ
弦高:約3.2ミリ 12フレット1弦
約3.5ミリ 6弦
ナット幅:約5.0センチ
ボディ厚:約9.8センチ
プチプチを巻いて段ボール補強し梱包します。安全にお届けします。