絣くくり部門の技術保持者代表であり旧人間国宝である田中林次氏の結城紬のお着物です。

1943年に、重要無形文化財保持者として6人の結城織物技術伝承者が選ばれましたが、国の文化財保護法の一部改正により、技術保持者の代表指定が団体指定に改められたため、従来の認定者は解除されています。
変わって1956年に国の重要無形文化財として本場結城紬が総合指定されています。

田中林次氏が人間国宝として認定された絣くくりとは、手つむぎ糸の束に染色する際、模様の絣部分だけをあらかじめ糸でくくり、染料が染みこまないようにする技法です。
当時個人で重要無形文化財保持者に認定された方の作品は生産数が少なく希少な作品です。

こちらは無地の結城紬地に友禅染めが施された作品です。
衽に作家物の名前と、薄く見えにくいですが落款も配されています(写真5)。

家紋もついていませんのでどなたでもお使いいただけますし、紬きものですのでカジュアル訪問着としても着用できます。
袋帯や名古屋帯と合わせて幅広いシーンにご愛用いただければ幸いです(^^)


●和色：
葡萄茶 (えびちゃ)色に近い紫色です

●サイズ：
広衿、袷仕立て
身丈 163cm
裄丈 67cm
袖丈 56cm
前幅 22.5cm
後幅 29cm
裄の縫い込み 片側約2cm
※素人の採寸ですので若干の誤差はご了承ください。

●素材：
着物地、胴裏、八掛ともに正絹

●状態：
証紙はついていません。
袖と両衽、裾にしつけ糸が付いています。
衿裏にボタン跡がありますが綺麗で状態は大変良好です。
中古品ということをご理解いただいた上でご購入をお願いします。

●その他、注意事項：
お使いのモニターによって見える色に違いがありますので、微妙な色を追及されている方はご注意ください。


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