単衣の一つ紋入りの紋付黒の羽織です。
生地は正絹の絡み織(からみおり)で、別名捩り織(もじりおり)とも呼ばれる織物の織り方の一種です。
その名の通り、糸を絡ませて織る組織で、織物の三原則の平織り、綾織、朱子織には属さない織り方です。
タテ糸が絡み合って、その間にヨコ糸を通して隙間を作っていますし、隙間を作りながら織ることができます。
そして、織り方を工夫することで、部分的に透け感を作ったり、透け感の度合いを調整することもできます。
有名な生地には紗、絽、羅等があります。
背に一つ紋の芥子繍陰紋が入っています。
細かい糸を使って模様を付ける方法で、芥子縫い(けしぬい)と呼ばれる小さな点を表す方法(刺繍紋)で三つ扇の陰紋を羽織の生地の表面に刺繍しています。
繊細で美しいデザインが特徴です。(写真6~10枚目、9,10枚目はUSBマイクロスコープ顕微鏡で拡大して芥子縫いの組織を写しています)
寸法(単位㎝)
羽織丈(背)101 裄 66 袖巾34 袖丈49,5 後巾30 前巾18
右胸に少し汚れがあります。(写真1~5枚目)
他にもあると思いますが、あまり目立たないと思います。
シミ汚れ等は出来る限りチェックしておりますが、見落としのある場合もございます。ご理解のほどお願いいたします。
デジカメの画像です。モニターによって色の違いが出ることがありますので、ご了承ください。
撮影に使用しました羽織紐(川底の泥のような茶みがかった涅色:くりいろに近い色目)は別売りです。
羽織紐が必要な方は同梱に限り、500円アップとさせていただきますので、ご購入前に御連絡下さいね。
よろしくお願いいたします。