大河ドラマ【べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜】で渡辺謙さんが演じる田沼意次のことを、民衆が詠んだ狂歌を書道作品、筆文字作品にいたしましました。書道歴15年の師範です。

・横29.2cm✕縦26.2cm（色紙サイズ）
※色紙サイズの半紙に書かれた作品です。
・フレーム付き
・作品の前面に嵌められているのはフィルムです。ガラスではありません。
・スタンドはついておりませんので自立しません。
・壁に直接立てかけるか、壁に掛けて飾れます。
・紐は付属しておりません。


白河の清きに魚もすみかねて　
もとの濁りの田沼恋しき

解説
この狂歌は、江戸時代の寛政の改革を背景に生まれた言葉です。文字通りに解釈すると、「白河（清らかな場所）の水が綺麗すぎて魚が住めなくなり、以前の濁っていた田沼（悪い状態）の方が良かった」という意味になります。しかし、この言葉には比喩的な意味が込められており、政治に対する当時の民衆の不満や複雑な心情を表しています。

* 白河: 松平定信を指し、清廉潔白な政治、理想的な状態を象徴しています。
* 魚: 民衆を比喩しており、政治に生きる人々を表しています。
* 田沼: 田沼意次を指し、腐敗した政治、現実的な状態を象徴しています。

狂歌とは、江戸時代に流行した、世相や風俗を題材にしたユーモラスな短歌のことです。

* 五七五七七のリズムを持つ、短歌と同じ形式
* 身近な出来事や人物を題材にする
* 風刺やユーモアを交えて、社会や世相を皮肉る
* 庶民の間で広く親しまれた大衆文化