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十四代酒井田柿右衛門による「錦梅鳥文一輪挿し」は、伝統と洗練が見事に調和した逸品です。その魅力はまず、柿右衛門様式の象徴である余白の美と色絵の繊細さにあります。
器形はやわらかな曲線を描く釣鐘形で、見る者に穏やかさと安定感を与えます。その面に描かれた文様は、鮮やかな錦手で表現された紅梅の花と枝、そこに戯れる愛らしい鳥たち。梅は寒さの中で咲き誇る強さと清らかさを象徴し、鳥は季節の訪れと生命の躍動を感じさせます。こうした文様は単なる装飾にとどまらず、日本人の自然観や美意識を反映した意匠であり、鑑賞者に深い余韻を残します。
また、白磁の美しい素地とその上に配された色絵のコントラストが、格調高くも柔和な印象を醸し出しています。十四代酒井田柿右衛門ならではの気品と技術が随所に光り、作家印と共箱も付属していることから、作品としての信頼性と価値も申し分ありません。
現代の空間においても和洋問わず調和し、一輪の花を挿すだけで空間に品格と季節の趣を添える逸品です。定価66,000円という価格も、作者の名と作品の完成度を踏まえれば、非常に妥当かつ魅力的なものと言えるでしょう。
★寸法★
高さ15.5㎝
胴径8㎝
陶磁器の町、佐賀県伊万里市在住で古物商(第911100009525)を営んでおります「陶磁器ヨーソロー」と申します。
古伊万里、現代作家もの、個人で製作活動しているレアな窯元、有田焼伊万里焼の陶磁器を中心に出品しております。
未使用品に関しては陶磁器商社、骨董に関しては古物競りやコレクター依頼品でございますので、ご安心くださいませ。
焼き物...伊万里焼・有田焼