兵庫県の鍛刀場にて分けていただきました鉄滓になります。日本刀を作る際に生まれた貴重な鋼の燃えかすです。

鉄滓（てっさい）を御守りや祭祀品として扱う風習は古代から存在しました。特に「子宝成就」や再生を象徴するものとして信仰されていました。

鉄滓と御守りの関係
- 刀鍛冶の炉から生じる鉄滓は、鋼を「産み出す」過程で生まれる副産物。
この「産み出す」という意味が、女性の出産と重ねられました。
- 後産との同一視：女性が出産後に排出する「後産」が再び子を授かる象徴とされたように、鉄滓も「再生」を象徴するものとして扱われました。
- 子宝祈願の御守り：鉄滓は「子宝成就の御守り」として信仰され、家の出入口や土間に埋められる風習がありました。

考古学的証拠
- 古墳や中世の民家遺構から鉄滓が出土する例があり、これは単なる製鉄副産物ではなく祭祀品として利用されていた証拠と考えられています。
- 出雲地方など「たたら製鉄」の盛んな地域では、鉄滓を神前に捧げたり、祈願の対象とする文化が残っています。

#刀
#刀鍛冶
#鍛冶
#日本刀
#刃
#御守り
#神
#鉄
#鋼
#美術品
#製鉄
#鋳物
#神聖
#貴重
#レア
#カタナ
#かたな
#民芸
#アンティーク