中国 広東 老坑端渓石の亀硯です
現在では採掘できない、非常に貴重な老坑端渓石が使われており、特に硯池部分には大きな“目”がはっきりと見られるのが特徴です。
亀は中国文化では「長寿」「不老不死」「安定」「知恵」などを象徴する縁起の良い動物です。亀の背中の甲羅部分が墨をする面(硯面)になっており、上に置かれた長方形の石は墨を摺るための蓋やカバーか、装飾的なパーツと考えられます。
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端渓石(たんけいせき)とは、中国・広東省肇慶市端渓地区で産出される石材で、古来より高級硯の素材として知られています。その中でも特に目がある質の良いものは「老坑端渓石」と呼ばれ、非常に高価で評価も高いです。