上杉謙信の辞世の句を書道作品にいたしました。書道歴15年の師範です。
・横29.2cm✕縦26.2cm(色紙サイズ)
※色紙サイズの半紙に書かれた作品です。
・作品の前面に嵌められているのはフィルムです。ガラスではありません。
・スタンドはついておりませんので自立しません。
・壁に直接立てかけるか、壁に掛けて飾れます。
・紐は付属しておりません。
我一期栄一杯酒
(われいちごさかえいっぱいのさけ)
四十九年一酔間
(しじゅうきゅうねんいっすいのあいだ)
生不知死亦不知
(せいをしらずしまたしらず)
歳月只是如夢中
(さいげつただこれゆめのなかのごとし)
上杉謙信が晩年、自らの短い生涯を振り返って詠んだ辞世の句です。
* 「我一期栄一杯酒」: 一生というものは、盃一杯の酒のように短いものである。
* 「四十九年一酔間」: 49年の生涯は、酔いが覚めるまでのひとつの夢のようなものだった。
* 「生不知死亦不知」: 生きているのか死んでいるのか、その境すら分からぬほど、人生はあっという間に過ぎていく。
* 「歳月只是如夢中」: 歳月とは、夢の中にいるかのように過ぎ去るものである。
全体として、人生のはかなさ、無常さを詠っています。 華々しい一生も、まるで夢のように過ぎ去り、死はすぐそこに迫っているという、ある種の諦観と悟りが込められていると解釈できます。
上杉謙信は、戦国時代を代表する武将の一人です。越後国(現在の新潟県)を拠点とし、「越後の龍」と呼ばれていました。厳しい修業を積み、卓越した戦略家として知られ、数々の合戦で勝利を収めました。特に、武田信玄との川中島の戦いは激戦として有名です。
謙信は、ただ武勇に優れた武将というだけでなく、仏教を深く信仰し、出家するなど、宗教的な側面も持ち合わせていました。そのことから、人々から慕われ、義に厚い武将としても知られています。