昨年、能登でボランティア活動をしてきました。その際、お会いした避難者の女性が身に付けていた時計です。
こんな状態でもしっかりと動いているんですよ。っておっしゃってましたが、時計としてはあまり正確ではないうえに、ベルトはボロボロ。
あまりにもひどい状態ですが、時計を新しく買おうにも、着の身着のままでそれこそ身体一つで地震と津波から逃れて来たと伺いました。
とっさに身に付けていた私にはやや小ぶりの腕時計を差し上げ、この時計を引き取ってきました。
あまりにもひどい状態で、見てるだけでも辛くなります。いくら何でもコレを毎日身に付けていたんでは復興の意欲も失せてしまいそうです。
時計はある程度部品交換と、電池交換、電極部研磨、細部清掃、ブロワリンクなどを施し、陰干しする事1週間。どうやらこうやら使える状態へリメークしました。時計屋さんじゃないので故障保証は無理ですけれど、我ながらよくぞココまて何とかなったものです。
早速、能登へ連絡を取ろうと思いましたら、仮設住宅を出て、今は葛飾区の親族のお宅に身を寄せているといい、この時計は思い出してしまって見るのは辛いという事で、こちらで処分を依頼されました。
私の差し上げた時計はあまりにキレイ過ぎるけと、とても気に入って使っていると聞きました。
説明が長くなりましたが、そんなこんなでこの時計300円でお譲りさせていただきます。時計の概要は画像に書き込みました。