[ 製品番号 ] 32-100046_a2
[ サイズ ] 42×59.4cm
[ 材質 ] 半光沢紙0.26mm厚
[ 発送方法 ] ゆうぱっく
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◆光と色彩が語る物語。見るたびに表情を変える内面の風景◆
ガラスの透明感やアブサンの色合い、そして窓の外のぼやけた人影は、光と色彩が織りなす繊細な物語を紡ぎます。
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【アーティスト】
Vincent van Gogh [フィンセント・ファン・ゴッホ](1853-1890)
オランダ出身のポスト印象派の画家であり、西洋美術史における最も著名で影響力のある人物の一人です。彼の人生はわずか37年と短命でありながら、約2,100点以上の作品を制作し、そのうち860点以上が油彩画です。その多くは、彼の感情や精神的な苦悩、そして自然や日常の情景への深い感銘を表現しています。彼は画家としてのキャリアを20代後半で始めました。最初は暗い色調の作品が多かったものの、1886年にパリに移り印象派や日本の浮世絵から影響を受け、明るい色彩と大胆な筆使いが特徴となりました。「ひまわり」「星月夜」「アイリス」など、彼の代表作は豊かな感情と動的なエネルギーを感じさせます。精神的な問題に苦しみながらも、創作活動を続けました。1888年に南フランスのアルルに移住し、「黄色い家」で理想的な芸術家の共同体を夢見ましたが、失敗に終わります。この時期、彼は耳を切り落とす事件で有名です。ゴッホの晩年は精神病院で過ごし、1890年にピストル自殺によって生涯を閉じました。死後、作品の評価が高まり、現在では芸術界の巨匠として世界中で愛されています。ゴッホの情熱的で波乱万丈の人生は、多くの人々に感動を与え、今なお彼の作品は人々の心を魅了し続けています。
【作品概要】
Cafe table with absinth (1887)
パリのカフェの一角を切り取った、静謐でありながらもどこか物悲しい雰囲気が漂う一枚です。手前に置かれたガラスの瓶とグラスには、光が反射し、その透明感がリアルに表現されています。しかし、グラスに注がれたアブサンは、その色合いが、そこに座る人物の内面を映し出しているかのようです。背景には、カフェの大きな窓が広がり、その向こうには、通りを行き交う人影がぼんやりと描かれています。彼らの姿は、まるで夢のように曖昧で、この空間が持つ孤独感を一層深めています。ゴッホの筆致は、色彩の揺らめきを通して、この場所が持つ独特の空気感と、そこに漂う繊細な感情を見事に捉えています。この作品は、単なる静物画や風景画を超え、都会の片隅に佇む個人の内面世界と、そこで交錯する光と影、そして静かに流れる時間を凝縮した、まさに心に響く傑作です。
⇒アブサンは、ニガヨモギ(ワームウッド)を主原料とし、アシアティルシタス、スターアニス、フェンネルなどのハーブを加えて作られる、アルコール度数の高い蒸留酒です。その独特の色合いから「緑の妖精」とも呼ばれ、19世紀後半のヨーロッパ、特にフランスの芸術家や文学者に愛飲されました。
・通常は明るい緑色ですが、熟成やハーブの種類によって琥珀色や透明なものもあります。水で割ると乳白色に変化する「ルーシュ」という現象が特徴的です。
・アニス系のハーブが強く香る、独特の風味があります。苦味が強いのが特徴です。
・ 一般的には、グラスに入れたアブサンに、アブサンスプーンに乗せた角砂糖を置き、その上からゆっくりと水を垂らして砂糖を溶かしながら飲む「アブサン儀式」が行われます。この過程で乳白色に変化し、香りが開きます。
・ 19世紀後半に流行しましたが、精神錯乱や健康被害を引き起こすという風評が広がり、20世紀初頭には多くの国で製造・販売が禁止されました。しかし、20世紀末から21世紀にかけて、規制緩和や製造技術の進歩により、再び合法的に製造・販売されるようになり、注目を集めています。
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ゴッホの「アブサンがあるカフェのテーブル」は、1887年にフランスのパリで描かれた静物画であり、彼の後期印象派の特徴的な筆致が見られます。オランダの美術家が描いたこの絵画は、都会の孤独やメランコリーを光と色彩で表現しており、現代アートとしてインテリアの壁掛けに飾ることで、空間に芸術的な深みと静かな感情をもたらす名画です。
【材質】
半光沢紙使用
光沢を抑えた仕上がりで反射が少なく、どの角度からでもきれいに鑑賞できます。