◆作品について─────────────
ケーテ・コルヴィッツ(Kathe Kollwitz, 1867年–1945年)は、ドイツの版画家、彫刻家、画家として、社会的弱者や戦争の犠牲者の苦悩を深く描き出した芸術家です。彼女の作品は、表現主義の枠を超え、母性、死、喪失、連帯といった普遍的なテーマを力強く訴えかけます。
1867年、プロイセンのケーニヒスベルク(現在のロシア・カリーニングラード)に生まれたコルヴィッツは、進歩的な家庭で育ち、若くして芸術の才能を認められました。ベルリンやミュンヘンで美術を学び、1891年に医師カール・コルヴィッツと結婚。ベルリンの労働者街で生活しながら、貧困や社会的不正義を目の当たりにし、これらの経験が彼女の作品に深く影響を与えました。
彼女の代表作には、労働者の蜂起を描いた『織工たちの蜂起』(1893–1897年)や『農民戦争』(1901–1908年)などの版画シリーズがあります。これらの作品では、抑圧された人々の苦悩と抵抗の姿が力強く表現されています。また、第一次世界大戦で息子ペーターを失った悲しみから、母と子の絆や喪失をテーマにした作品も多く制作されました。特に『死んだ子を抱く母』(1903年)は、彼女自身と息子をモデルにした作品で、深い悲しみと愛情が込められています。
コルヴィッツの作品は、線の強弱や陰影を巧みに用いて、感情の深さを表現しています。彼女は、版画や彫刻を通じて、社会的メッセージを広く伝える手段として活用しました。その活動は、ナチス政権下での弾圧にもかかわらず続けられ、彼女の芸術は抵抗と共感の象徴となりました。
彼女の作品は現在、ベルリンとケルンにあるケーテ・コルヴィッツ美術館に所蔵されています。特にケルンの美術館は、彼女のドローイング、版画、彫刻などを網羅する世界最大のコレクションを誇ります。
コルヴィッツの芸術は、時代や国境を超えて、人間の苦悩と希望を描き出し、今なお多くの人々に深い感動を与え続けています。
ケーテ・コルヴィッツ(Kathe Kollwitz)『鎌を研ぐ』(1908年)をアートポスター化
高級感があり落ち着いたマット用紙を採用
※フレーム付きすぐに飾れます※
◆作品サイズ───────────────
A3サイズ(42cm×29.7㎝)
◆【製品に関する注意点】─────────
・色褪せの原因となりますので直射日光が当たる場所での保管は避けてください
・高温になる環境での使用は避けてください
・液晶や閲覧環境によって商品ページ画像のお色味も変化いたしますのでご留意ください
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